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神道の葬式に香典という言葉は使いません。一般的な仏教の葬式より質素なため費用も抑えられる事から、昨今では神道の葬式を選択する人も増えているようです。喪主や弔問客が知っておきたい8つのマナーを紹介します …
神道の特集はこちらの目次よりどうぞ。↓
一般的な葬式は仏式のため、神道の葬式は主催する側も参列する側も不慣れな人が多いはず。
基本的な流れは神道の葬式で違いはありませんが、焼香が無かったり、数珠を使わなかったり、そもそも葬式の目的(死生観)が違ったり、若干の違いがあります。
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神道とは
神道とは日本の宗教です。
民族宗教とも呼ばれ、具体的な経典はなく、開祖もいませんが日本人の心に根付いていると言われています。自然や自然現象に基づいた八百万の神を崇める多神教とされ、簡単に言えば自然のもの全てには神が宿っているという事を信仰しています。
例えば、日本では古くから、山の神様、田んぼの神様、トイレの神様、台所の神様など、米粒の中にも神様がいると考えられてきました。
神道の葬式
神道式で行われるお葬式のことを「神葬祭」といいます。
現在、日本で行われる葬儀の多くは仏式(仏教式)で行われていますが、もともと日本には仏式ではない固有の信仰に基づく葬式があったのです。
葬式の歴史は、江戸時代の徳川幕府によってキリスト教の禁教とともに寺請制度を実施し、一般庶民をそれぞれの寺院に檀家として所属させました。そのため僧侶が独占的に葬式を行うようになり、仏式による葬式が一般化したと言われています。
神葬祭とは、神道式で行う葬式の名称で、日本固有の葬式を土台に整えられた葬儀式です。厳かで儀式もわかりやすく、しかも質素なことから、昨今では神葬祭が増えていると言われています。
神道にとっての香典
香典は仏教の葬式で使われる言葉です。
そのため、香典という言葉を使わず玉串料という言葉で呼ばれます。玉串とは、神さまが宿るとされる榊(さかき)という木の枝に、紙垂(しで)や麻を結びつけたものです。
この玉串を使った儀式は葬式に関わらず、神道の様々な儀式で使われています。七五三、安産祈願、地鎮祭、神前式でも使われるので、見たことがある人も多いでしょう。
総じてこの神道の儀式を玉串奉奠(たまぐしほうてん)と呼び、玉串を神様にお供えします。本来は、この玉串を弔問客が持参して葬式に参加する習わしでしたが、現代では神社や葬式会場が準備してくれます。そのため神道で言う香典は「玉串代金+お礼」と考えて包みましょう。
玉串料(香典)の金額
金額にも相場があります。
一般的に知人友人や職場関係の葬式では5000円〜1万円、親戚などの身内であれば3万円〜10万円です。これに自分の年齢と故人との関係の深さ、この2つによって上下します。典の金額が少なかったと思い直したとしても、後からもう一度香典を渡しに行くという行為は厳禁です。
結婚式の祝儀で別れ・離縁を想起させるため2や4など偶数の金額が厳禁とされているように、香典の場合後から追加で渡しに行くと「不幸が重なる」という意味になるからです。
もし、もっと金額を渡したいと思った場合は、50日祭(忌明け)の際に渡すと良いでしょう。その際、現金を包むとさらに香典返し・返礼品の連鎖に陥ってしまうため、お菓子などの供物やお花(供花)を贈った方が喜ばれます。
神道の葬式マナー
神道の葬式にはマナーがあります。
弔問客の服装は一般的な葬式と変わらない喪服で構いません。喪主を始め遺族は和装(正式礼装)をする場合もあります。
また、数珠はもともと僧侶が読んだ経の数を数えるために使っていたものであり、神道では使いません。
不祝儀袋にはさまざまな種類がありますが、神道では蓮の花の入っていないものを使います。水引は黒白か双銀を選びます。表書きは「御霊前」「御玉串料」などが使われます。
葬式の流れ
葬式の一般的な流れを簡単に紹介しておきます。
- ご逝去
- 帰幽報告
- 枕直し・納棺の儀
- 通夜祭・遷霊祭
- 葬場祭・告別式
- 出棺祭・火葬祭・埋葬祭
- 帰家祭
- 直会(なおらい)
- 五十日祭
葬式の作法
神道の葬式には特殊な儀式があります。
仏教の葬式でも焼香を捧げると言う儀式を行いますが、神道では玉串を捧げます。神道の一般的な儀式で葬式以外にも行うので、玉串奉奠のやり方(4ステップ)を知っておいて損はありません。(神社本庁より抜粋)
- 右手で榊の元(根本)の方を上から、左手で先の方を下から支え胸の高さに、やや左高に、少し肘を張って持ちます。
- 玉串の先を時計回りに90度回します。
- 左手を下げて元を持ち、祈念をこめます。
- 右手を放して、玉串をさらに時計回りに回し、玉串の中程を下から支えます。
神道にとっての戒名
神道の葬式に戒名はあるのでしょうか。
死後に成仏するという思想のもと、故人に戒名を授ける風習が日本にはあります。しかし、神道では戒名はありません。同じような意味合いを持つものでは諡(おくりな)というものがあり、神道では死後この諡がつけられることになります。
神道では人はみな神の子であり、神のはからいで胎内に宿り、この世での役割を終えると神々の住まう世界へ帰り、子孫を見守るものと考えられています。ようは、死後は家の守護神として奉るのです。
神道の諡は、誰もが等しくつけられるものです。位牌にあたる霊璽(れいじ)や墓にあたる奥津城(おくつき)に名前を刻むときには必ず諡を加える決まりになっています。
成人男性は「大人命(うしのみこと)」、成人女性は「刀自命(とじのみこと)」などが一般的な諡号ですが、神主が故人の年齢、生前の考え、家族の希望などをもとに決めていきます。戒名とは違い、諡号にランクはありません。
神道の葬式費用
神道の葬式は仏教の葬式より質素なため費用は安くなります。
しかし、多くの場合、葬式の費用は言い値で決まってしまい、同じ内容でも費用が2倍以上になる場合もあります。当然トラブルも多く発生しているのも忘れてはいけません。葬式の内容や会場の大きさ(弔問客数)によっても変わりますが、一般的な葬式費用は50万〜100万円と言われています。
ネットで全国の葬儀社へ見積もりが出来ます。葬式は前もって準備が出来るものではありませんから、多くは近くの葬儀社もしくは神社と提携する葬儀社で決めてしまいがちです。もし、時間に余裕があるならば事前にチェックして目星をつけておくのも手。
神主への謝礼相場
喪主から神主へお渡しする謝礼は祭祀料と呼ばれ、会場への支払いとは別に考えておく必要があります。
規模に応じて増員する場合もあります。神職にはそれぞれに謝礼が必要になります。帰家祭が終わった後で一括して渡します。別に「御車代」も忘れずに用意して渡します。祭祀料相場は、斎主(~10万円)、斎主以外の神職(~5万円)、御車代(〜5千円)です。
まとめ
神道の葬式には若干の違いがあります。
ただ、その少しの違いでも故人の最後を見送る側としては無礼のないよう、喪主も弔問客も知らない内にマナー違反となってしまうのは極力避けたいものです。
次の神道特集はこちらからどうぞ。↓
あとがき
神道の葬式にはお花の問題もあります。
基本的に葬儀社が準備してくれますが、仏教のように胡蝶蘭はあまり飾りません。菊や百合など白を基調とした花や淡い色合いの花が多いようです。
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