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金光教とは何か。本部でやっていない教会独自の教え(取り組み)も行なっています。アクの少ない宗教なだけに布教をしたり、教団勢力を維持するのは苦手。その分、信者や周りの評価は悪くありません …
金光教は、こんこう教と呼びます。
かねみつ教と思っている人も意外に少なくありません。教団の金儲けを先行させる訳でもなく、信者と共存する道を選んだ金光教は目立つような派手さはありませんが、王道の新興宗教でしょう。
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金光教とは
金光教とは神道系の新興宗教です。
神道13派の1つに数えられ、幕末には天理教と黒住教と並んで幕末の三大新宗教と呼ばれていました。新宗教と言ってもその歴史は古く、始まりは安政6年(1859)と言われています。
一昔前には歌舞伎界の東西の両巨頭が金光教を信仰したいた事もあり、歌舞伎役者なら皆入っているというのが金光教という名残りは今でも残っています。現在の教団勢力は、全国に約1600の教会・布教所、45万人の信者を有しています。
金光教で有名なのは、取次という宗教儀式です。簡単に言えば、神と人は会話が出来ないため神との意思疎通を教主が通訳をしてくれるという事です。金光教の信者は、悩みや願いを告白し、神は助言をする、それを実行する事で神のおかげ(恩恵)を受ける事ができると信仰しているという訳です。
金光教の教えとは
金光教の教えは厳しいルールはありません。
一般的な宗教は戒律などのルールが存在しますが、金光教にはそのようなものはありません。あくまでも基本を守っていれば、それ以上の規範の逸脱には目をつぶる(許す)多様性、寛容性が基本的なスタンスです。
金光教の教えの土台は「氏子あっての神、神あっての氏子、あいよかけよ(助け合い)で立ち行く」と言われ、神も信者もお互いに力を合わせようという教えられているため、例え神と人であっても争いは好まないのです。
人は皆神の氏子(いとしご)だというお題目もあるため、他の宗教は一切否定しないのも金光教の教えの特徴でしょう。そのため、布教を活発に行うような事もなく悪評は限りなく少ないため文化人の信者が多いのも特徴でしょう。
金光教の芸能人や有名人一覧リスト
- 片岡孝太郎 (歌舞伎役者)
- 中村鴈治郎(歌舞伎役者)
- 鈴木清一(ダスキン創業者)
- 小田原大造(実業家)
- 杉田二郎(歌手)
- かんべむさし(小説家)
- 小川洋子(小説家)
- 砂川しげひさ(漫画家)
- サトウサンペイ(漫画家)
- 伊藤昌哉(政治評論家)
芸能人新興宗教入信リスト(週刊文春2012年5月17日号)
週刊文春にうよる芸能人や有名人の入信リストを紹介します。
やはり金光教では、歌舞伎役者が多いという噂はデマではなかったようです。
- 扇千景(女優)
- 四代目坂田藤十郎(歌舞伎役者)
- 七代目中村芝翫(歌舞伎役者)
- 八代目中村芝翫(歌舞伎役者)
金光教の教祖とは
金光教の教祖は金光平輝です。
元々、金神(こんじん)と呼ばれる方位神の在する方位に対しては、あらゆることが凶とされる金神思想がありました。そこで、金光教の教祖は自身の体験から「凶事は人間の勝手気ままから生じる神への無礼が原因であり、神への願いに叶う生き方や行動を行いさえすれば、すべてが神に守られた中での生活が行える」と説いたのが金光教の始まりです。
金光教の本部とは
金光教の本部は岡山県にあります。
以前は金光町と呼ばれていましたが、合併により浅口市と呼ばれるようになりました。宗教団体の名前がついた市町村は現在では天理教の天理市だけで、合併され金光町から変更はされたものの、当時の教団勢力や影響力を想像できるのではないでしょうか。実際に、旧金光町一帯は金光教の関連施設ばかりで天理市のような宗教都市が現在でも残っています。
金光教の葬儀とは
金光教の葬儀は一般的な神道式の葬儀と共通した部分が多いのが特徴です。
まず、死生観(死後の世界)として神道と考え方は一緒で、死んだら肉体から魂が抜けて神様の元に帰り、子孫へ繋がる祖霊となると考えるのが基本で、教会長によって表現は若干異なるようです。そのため葬儀の目的は、死者に別れを告げるだけでなく、死者の御霊(みたま)の安らぎと遺族の立ち行きを天地金乃神様に願う一種のお祭りとなります。
一般的な通夜に相当する終祭、告別式、火葬の儀、葬後の儀を執り行いますが、一般的な葬儀マナーがあれば失礼にあたる事はないでしょう。玉串の順番も一般的な焼香の順番と変わりません。
しかし、金光教での拝礼は全て一拝四拍手一拝です。 拍手は、終祭から火葬の儀まで、音をたてない忍手で行うため一般的な神道とは違うため注意が必要です。
葬儀の後は、10日毎に行われる旬日祭、50日後に行われる合祀祭、1年祭など呼び方は若干違う部分もありますが、基本的には神道の葬儀後に行う祭りと同じです。
金光教の教会とは
金光教の教会は全国に約1600の教会・布教所があります。
金光教の信者にとって教会はなくてはならない存在で、教会の広前(神の前)に設けられた結界の場において行われる取次は信仰生活に欠かせません。教会の中でも有名な教会があります。
その1つ玉水教会は、登録有形文化財にも登録され、全国の教会の中でも歴史的な建築物です。また、玉水教会で行われる毎月祭典の様子をYouTubeでライブ配信しています。勿論、ライブ配信後も玉水教会が動画を残してくれているため閲覧できます。
また、阿倍野教会では毎朝更新される教会長による「み教え」が為になると信者のみならず有名です。読んでみればわかりますが、朝の「み教え」が毎日きちんと更新されるというのはとても価値があります。ちなみに、み教えメール配信もあるので登録すれば勝手に届きます。
まとめ
金光教は穏やかな宗教です。
文化人が多い理由も納得でき、今後も特別な理由がない限り、信仰は親から子へと受け継がれ広まって行くでしょう。少子化や若者の信仰離れという大局観は宗教業界どこも同じなので、信者数は減っているものの、確実に生活へ密着した根強い信者がいる事に変わりないでしょう。
あとがき
金光教は宗教としての面白みがあるわけではありません。
基本的な大切なポイントだけ押さえて、後は大きく見守る。その懐の大きさは昨今の新興宗教にはありません。よくあるカルト教団のように宗教に依存できるようなものはありませんが、生活の側で支えになるくらいの宗教には成り得ます。そもそも、そのくらいのスタンスや立ち位置が宗教の自然なポジショニングではないでしょうか。
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