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神道無念流は日本最強の剣術だと言われています。幕末の三大剣術とも呼ばれ、現代剣道の礎を作ったと言われる構えや居合、神道無念流を今でも学べる希少な道場など紹介します …
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神道無念流は現代剣道の礎を築いた剣術の1つです。
あの長州藩の桂小五郎も神道無念流を学んだと言われています。桂小五郎は逃げの小五郎とも呼ばれ障害で一度も剣を抜く事が無かったとも言われていますが、鞘の中に抜かざる刀を絶えず念頭に置き、みだりに事を刀で表すのが神道無念流では禁じられていただけで、新撰組最強と名高い沖田総司が師と仰いだ近藤勇に言わせれば「恐ろしい以上、手も足も出なかった」相手だったと伝えられています。
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神道とは
神道とは日本人の民族宗教です。
宗教とは言え、驚く事に教典はなく開祖もいません。簡単に言えば、自然そのものを神として捉える信仰です。あらゆる自然現象を神と崇める事から八百万の神と呼ばれています。身近な例で言えば、山の神様、田んぼの神様、トイレの神様、台所の神様など、米粒の中にも神様がいると古来から考えられてきました。
江戸末期から明治にかけて国家神道と呼ばれ、様々なものに大きな影響を与えるようになりました。特に武術(現代で言う古武術)には神道の精神性が重んじられていて、様々な所作を確認する事ができます。
神道無念流とは
神道無念流は幕末の三大剣術と呼ばれています。
18世紀中頃(1751〜1764)、福井兵右衛門嘉平(福井嘉平)によって創始された剣術です。信州の飯縄山にある飯綱権現(今で言う長野県の飯縄神社)に福井嘉平が籠って祈願している時にとある老人と出会い、剣法のコツを習った事から神道無念流が始まったと言われています。
その後、幕末には竹刀打込剣術流派として直心影流に次いで全国で2番目の門下生を抱えていました。幕末の三大剣術(一刀流や直心影流)が、いわゆる現代剣道の基礎を作ったと言われています。
神道無念流の継承は免許皆伝を受けた者が継承しているため、神道無念流には大きく4つの現存する系統があります。基本的に、神道無念流は正式に継承している道場でのみ習う事が出来ますが、警視庁で制定された警視流の木太刀形と立居合に、神道無念流の形(無双返しなど)が1本ずつ採用されています。
他にも、全日本居合道連盟で制定された全日本居合道刀法に、神道無念流の業が1本採用されています。神道無念流は純粋な居合・剣術の流儀で、槍術や体術は含まれていません。
神道無念流の剣術
神道無念流の剣術は力の剣法だと言われています。
幕末江戸三大道場では「位は桃井、技は千葉、力は斎藤(練兵館;神道無念流)」と呼ばれ、真を打つ渾身の一撃を一本とした点が特徴で、その一撃の前後には隙が生まれやすいため「神道無念流を相手にする場合は胴を狙え」と口伝されるようになった歴史もあります。
神道無念流には、五加五行の次に、「九加九字十字」があり、立居合十二剣の次に「居合五剣」がある。さらその後、三学陽剣が九箇条、電光が八箇条、位太刀巻石火が七ヶ条あり、最後に「惣合 二剣」があると言われています。
神道無念流の居合
神道無念流の居合の特徴は「立居合十二剣」と呼ばれ、座った状態で行う業は無く立った状態の居合のみです。
また、他の居合流派に多い横一文字の抜き付けは稀で、肘を狙った逆袈裟の抜き付けが多いようです。
- 一本目 前
- 二本目 前
- 三本目 後
- 四本目 前後
- 五本目 前から右左
- 六本目 前から右
- 七本目 前から左
- 八本目 左向きから右
- 九本目 前
- 十本目 前
- 十一本目 後退
- 十二本目 前
神道無念流立居合口伝
鞘離れ、体の締まり、手の内の冴えに心を用ゆべし。
鞘離れは始はすらすらと抜き、鯉口に三寸にて鋭く抜き離す也。
始より余り急に抜けば、鯉口へ切込むもの也。
体の締まりは、打込みたるとき、下腹を張り、腰に力を入れる心持あり。
手の内の冴えは打込む時、体につれて力を入れる心也。
始終力一杯に握り詰めては、切れぬもの也。
手の内を緩めるにはあらざれども、自然のやはらきある内より一段の締まりありて、切味宜しき也。
修行して自得すべし。(以下略)
神道無念流の構え
神道無念流の構えを始め、教えは基本的に全て口伝となります。
一部、公開されている構えなどをまとめました。
一足立ち(両足を付けて立つ)
両足の爪先をそれぞれ45度に開き(両足の角度を直角)、前足の踵を後足の中心に付けます。
堅固の備え
善剣刀者自身堅固而法他之虚随変打敵是聖之法也
剣刀の術をよくする者は、我身に不足なき堅固の備を構えて、敵の心のすき間の虚を見て取て、前後左右どのように動きかわるとも、其時の動きやう次第にて、敵を打留るなり、是即ち意と事とをくれ進のなき処にて申分なき手本也
これによると、構えというのは静止したものではなく、敵の動作に応じて如何様にも打ち留めることができるもの、またそうでなければならない、と言われています。
まとめ
神道無念流は現代では古武道とも呼ばれ、剣術や居合で今もなお伝承されています。
実技の継承を含め、基本的な教えは全て口伝のため、興味がある人は実際に学べる道場の門を叩いてみては如何でしょうか。無念流の由来が気になる所でしたが、確実な記述はありませんでした。やはり、相手に対する無念なのでしょうか、自分自身の無念が刀に宿るのでしょうか、気になるポイントです。
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あとがき
神道無念流が学べる道場をまとめました。
神道無念流には大きく4つの現存する系統がありますが、現在でも学べる道場は岡田十松の系統である関東派の有信館道場(東京)のみで、長州藩伝(心信館)、大村藩伝(練兵館久保道場)、八戸藩伝(保存会のみ)などは連絡先や所在地も不明です。
代表 小川 武
〒204-0011 東京都清瀬市下清戸1-17-43-8
電話(042)493-8708
神道無念流の本部HPはこちら
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