Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/slept/religio.jp/public_html/wp/wp-content/themes/mag_tcd036/functions/short_code.php on line 35
Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/slept/religio.jp/public_html/wp/wp-content/themes/mag_tcd036/functions/short_code.php on line 35
Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/slept/religio.jp/public_html/wp/wp-content/themes/mag_tcd036/functions/short_code.php on line 35
ヤマギシ会がカルトと言われる理由があります。それは、結婚や子供に関する権利の扱いが一般的な常識(憲法)と違うからでしょう。だからと言って、ヤマギシ会を否定する訳ではありませんが好き嫌いにはっきり分かれる宗教です …
第2回 ヤマギシズムって何?【ヤマギシ会で知っておくべき3つの考え方】
第3回 ヤマギシ会の有名人・芸能人を徹底調査【2019最新版】
第4回 ヤマギシ村はどこ?【入村完全マニュアル】ヤマギシ村ネットでは教えてくれない真実
ヤマギシ会は結婚相手も自分では決める事ができません。
もちろん、何かを得るためには何かを捨てないといけない時もある、選択は捨てる事、なんて言われたりもしますがヤマギシ会では一体なにを捨てないといけないのか順番に解説してゆきます。
のべ 58313 人がこの記事を参考にしています!
目次はこちら
ヤマギシ会とは
ヤマギシ会とはコミューン(共同生活)を中心とした農事組合法人です。
宗教的な要素が多い訳ですが、厳密には宗教団体ではありません。ヤマギシ会の勢力は、現存するコミューンではヤマギシ会が日本最大の規模で、ヤマギシ会のオフィシャルサイトによると世界6カ国、日本国内でも20箇所にヤマギシズム社会実顕地と呼ばれる通称ヤマギシ村が存在し、各所を含め約1,500人の信者たちが共同生活を行なっていると言われています。
ヤマギシ会を簡単にわかりやすく解説すると、一般的な宗教の様に教典を掲げてひたすら信仰を捧げるというような宗教ではなく、無所有一体(何も所有しない暮らし)というスローガンの下に、ユートピアを目指すため農業・牧畜業を基盤とする共同生活を行なっているのがヤマギシ会です。
ですから、基本的にヤマギシ会で共同生活を送りながら農事組合法人(農業や畜産など)で仕事を信者が無償で行い、今や農事組合法人において日本で最大規模の経済規模(年間売上高は約66億円)があります。昨今ではヤマギシ会という名前を表向きに出していませんが、松坂ポークなんかもヤマギシ会のブランドの1つです。
ヤマギシ会(山岸会)の始まり
山岸会はもともと山岸式養鶏会として発足しました。
ようは、宗教というより養鶏の普及させる中で必要性に迫られ、宗教的な要素が生まれたと言っても良いでしょう。教祖(山岸巳代蔵)が提唱した理念に賛同して、信者(参画者)たちが自らの財産をヤマギシ会の資本に組み入れ三重県から山岸会が始まりました。大潟村(秋田)では80万羽規模の採卵養鶏もあり、全国で最も盛んなヤマギシ村の1つともなっています。
ヤマギシ会の結婚
ヤマギシ会で自由恋愛して結婚できません。
ヤマギシ会の信者たちが結婚を決めるのは本人ではなくヤマギシ会の掟に従わなければなりません。人種改良や悪性遺伝は子孫に不幸を齎すなどといった教祖からの教えが存在するため、結婚の時期や結婚相手はヤマギシ会が選別するのが定番です。
ヤマギシ会の代表的な結婚パターンは40代の中年と20代の若い女性で、「若い女の子の方が優秀な子どもを産む、男は何歳でもいい」というのがヤマギシ会の見解です。
特に男性の場合、結婚の資格が与えられるかどうかの基準は、勤勉かどうかが指標になっていると言われています。結婚をした後も出産の意思決定さえ夫婦では行えず、ヤマギシ会で決めるのが慣しで、たとえ妊娠したとしても中絶する事が慣習となっています。
ヤマギシ会の現在
ヤマギシ会は全盛期に比べ約1/3程度にまで衰退しています。
それでもヤマギシ会は農事組合法人で日本一と言われる規模で、今でこそシェアリングエコノミーという言葉がトレンドのようになり、ミニマリストなどに代表されるように所有しない暮らしも認知され、その現代的でスマートな生き方は一部で根強い支持が残っています。また、エコビレッジ(持続可能性を目標としたまちづくり)の先駆けとしてヤマギシ会は始まったと言っても過言ではないのかもしれません。
オウム真理教の大事件以降は一方的に危ないカルト教団・宗教だと揶揄され評判は決して良くはありません。一方で、ヤマギシ会のように所有しない暮らしの魅力や合理性なども、ようやく一般的な理解が進み現在では改めて注目されています。
また、現在でもヤマギシ会に入会するためのハードルは高く、脱会する信者にとってもほぼ無一文(入会時の出資額に応じて多少の支度金は用意される)でヤマギシ村から出る条件も厳しいため、一度入ると抜け出せないカルト村だと揶揄される事も少なくありません。
ヤマギシ会がカルトだと言われる理由
ヤマギシ会がカルトだと言われる理由があります。
シェアリングエコノミーを筆頭にもしかしたら時代が遅れているだけで、実際にヤマギシ会で行われているコミューンは時代を先取りしているのかもしれません。しかし、一般的にはヤマギシ会の所有しない暮らしと日本の一般的な暮らしぶりには大きなギャップがあり、人や物、そして自身の子供までも共有する訳ですから、一般的な権利という常識から逸脱している場合も少なくありません。
ヤマギシ会の信者でない一般人からするとカルトだと評判されても何の不思議はないでしょう。農業・牧畜業を基盤とする農事組合法人の売上の陰には、信者たちを縛るルール(掟)がカルト的な宗教が必要不可欠です。
特に大人はヤマギシ会というコミューンの先にこそ未来がある選択し入村している訳ですが、その子供たちなどの二世・三世信者は社会とのギャップを受け入れるしか道はありません。しかし、一部には受け入れられない信者も一定数は必ず存在するため、ヤマギシ会を脱会してカルトだったと振り返るのです。
他にも、ヤマギシズム学園の体罰、元信者からの財産返還訴訟などヤマギシ会がカルトと言われる理由を挙げればキリがありません。
ヤマギシ会の暗い日々を綴った書籍
[itemlink post_id=”3226″]
ヤマギシ会の暗い日々を綴った書籍があります。
ヤマギシ村の村民だった信者が執筆し、コミューンでの宗教生活(本音と建前)を追体験できるような本として注目を集めています。例えば、教団外部からの手紙はヤマギシ会に必ず検閲されたり、テレビや漫画は禁止、体罰の容認など現在では考えられないような生活だったのは有名な話です。
ヤマギシ会は日本最大のコミューンです。
とかく全体主義に走りやすい共同体、コミューンの中で、哲学科出の作者が何を体験し、洞察していったか事細やかに綴られている。
ヤマギシ会を去る直前、青年時代の2年間の日記と、ヤマギシ会自体の説明の2部構成。作者自身は約8年参画していた。実在するコミューンの真っ只中にいた作者の本は非常に興味深い。他のヤマギシ会に関する本より、まるで読んでいる自分が今、会に属しているようなリアリズムを感じ、密接した人間関係が入り組む様が特徴で本自体として面白かった。
ヤマギシ会の評判まとめ
今話題になっているノンベクレル食堂にヤマギシ会の野菜を卸しているそうです。
まあ反社会的行為をしている訳ではないので、悪い・悪くないというのは、その人の考え方でしょうね。
ヤマギシ会はなかなか厳しい生活だと思いますよ。朝早くから遅くまで働き、反省会とかあって。「お金のいらない社会」という事ですが、皆でお金を稼ぐ必要はありますから。子供も働かないとならないので、学校のクラブ活動なんかできないそうです。
近所の小学校先生一家は、全部の財産をヤマギシ会にいれてヤマギシ村に引っ越しましたよ。
子供は子供のブースで育てられるので、親とは、離れて暮らすそうです。結婚や出産にも制限があり、かなり変わった生活のようです。
修道院のような生き方をしたい人にはヤマギシ会は幸せだと思うかもしれません。
言わば同じ目的や目標や生き方を持った人たちが世の嫌な欲望的な生き方よりもみんなで協力し合い食べるもの着るもの教育を受ける生活をして行く場所です。でもその生き方はよほど目的や目標が同じにならないと少しでも疑問が出てきた時点で苦しむ世界に自分をおくことになってしまいます。
自由な場所というのはみんなが違っていても居られる社会(今居る社会)です、自由な選択肢を捨てた先にユートピアなんてありませんよ。
まとめ
ヤマギシ会はカルトから脱却しつつあるのかもしれません。
一昔前までは当たり前だった事が今では当たり前でなくなり、その逆もまた然りなのでしょうか。最近ではヤマギシ村も一般見学の受け入れ態勢も整い、ヤマギシ会も前向きにブログなどでPRしていますから。
次のヤマギシ会の特集はこちらの記事からどうぞ、↓
あとがき
ヤマギシ会の宗教的な要素(教育や信仰)はカルト的かもしれません。
しかし、大局的に目指すものとしては現在は様々な企業や団体、そして国が取り組んでいる「持続可能性(サスティナビリティ)」ですから、グローバルスタンダードになっても不思議ではないテーマでヤマギシ会に再び注目が集まっている事を知っておいて損はありません。
この記事へのコメントはありません。