ヤマギシズムはヤマギシ会での考え方です。宗教で言う所の教義と言い換えても良いのかもしれません。ヤマギシズム学園は考え方の違いから評判も悪く、洗脳やマインドコントロールされたロボットのような子供たち（イエスマン）を育成していると2chで揶揄されています …
第2回 ヤマギシズムって何？【ヤマギシ会で知っておくべき3つの考え方】
第3回 ヤマギシ会の有名人・芸能人を徹底調査【2019最新版】
第4回 ヤマギシ村はどこ？【入村完全マニュアル】ヤマギシ村ネットでは教えてくれない真実
ヤマギシズムは他の民族だと思うと、主張やその信仰さえ文化として理解できるような気がします。
日本は多民族国家ではありません。また、時代と共に民族特有の暮らし（村などの共同生活）というのもほとんど見かけません。ヤマギシ村を支えるヤマギシズムとは一体なんなのか。
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ヤマギシ会とは
ヤマギシ会とは正確に言えば宗教団体ではありません。
怪しいカルト集団と言えばコミューン（共同生活）とイメージする人も未だに多く、ヤマギシ会は日本で現存する最大のコミューンです。始まりは山岸式養鶏会と言う養鶏を広める集団で、実際に農業・牧畜業を基盤にした農事組合法人では日本最大の規模（売上高約66億円）を誇っています。
無所有一体（保有しない暮らし）というテーマに共感した約1,500人が世界6カ国、日本国内でも20ヶ所に存在するヤマギシズム社会実顕地（通称ヤマギシ村）で暮らしています。ヤマギシ会が宗教だと思う人が多いのもコミューン内のルール（掟）が宗教的だからで、ヤマギシ会の考え方の事をヤマギシズムと呼ばれています。
ヤマギシズムとは（ヤマギシ会で知っておきべき3つの考え方）
ヤマギシ会が提唱するヤマギシズムは単に自給自足を促している訳ではありません。
すべての人が幸福である社会を目標とし、無所有・共用・共活を行動原理とするのがヤマギシズムです。ヤマギシズムの特徴は「何が正しいのか、これはだれのものか」の問答で有名な研鑽です。研鑽は話し合いの事で、個々人の利害を超えて真剣に話し合えば、必ず真理に行き着くというヤマギシズム独特の考え方です。
2つ目に、決めつけや固定観念のせいで人は争うと信仰している点です。根拠のない常識や信念を一旦リセットして物事を判断する習慣を持っています。例えば、私有の否定とは共有でもないという考え方（地球は誰のものでもない）などという話はヤマギシズムに関係のない所でも昨今では耳にします。
最後の3つ目は少しカルト的なヤマギシズムの考え方で、私意尊重公意行を紹介しておきます。ヤマギシズムでは個人よりヤマギシ会のヤマギシ村に住まう集団を大切に考えています。例えば、ヤマギシズムでは公意行（他人のため）こそが真の自由だと説き、村人は「どんな指示でも、わだかまりなく何でもやるのが本当の自由だ」と言い、理由説明のない指示に従うことで真の自由を感じるのが特徴です。
哲学だと評価しても良いだろうし、洗脳・マインドコントロールだと批判する事もできるでしょう。実際にヤマギシズムに則った生活を営んでいるのがヤマギシズム社会実顕地（ヤマギシ村）です。
ヤマギシズムを知るための特別講習研鑽会（特講）とは
ヤマギシ村に入村するためには特講に参加しなければいけません。
特講を簡単にわかりやすく解説すると、1週間のプログラムの中で、教祖（山岸）が青年の時期から考え続けてきた様々な問題に取り組み、その問題に対する解決の方法を見出していく過程を追体験できます。
特講の中でもヤマギシズムで重要視されるのが怒り研鑽で、ヤマギシズムを破綻させてしまう怒りに対する向き合い方を習います。わかりやすく簡単に言えば、腹を立てないではなく腹が立たない心境をいかに作り出すかを研鑽するようです。
一部の精神科医からすれば、特講を受講する方も講師側も洗脳だという意識がまるで無いと警告している一方で、一部の大学教授からは既存の固定化された常識から開放され、その常識自体を再考してみるという点において、近代の社会科学に立脚しているという評価を得ています。特講は生涯、ただ一度しか受講できません。危険でやばい体験が出来るかどうかはあなた次第なのかもしれません。
ヤマギシズム学園
ヤマギシ村の子たちを育てるのがヤマギシズム学園です。
ヤマギシズム学園はあまり良い噂を聞きません。もちろん、ヤマギシ村でさえ、閉鎖的な性格を持っている訳ですから、ヤマギシズム学園も想像がつくでしょう。小学校と中学校にはヤマギシ村から通わせてもらえるものの、外部との接触を禁じ（村人以外との遊びやクラブ活動の禁止）子供を囲い込み、言う事を聞かなければ常習的な体罰なども存在するとして、弁護士会から子どもの人権が侵害されていると警告書を出されたりしています。
権利に対するそもそもの考え方が違うため、ヤマギシズム学園は表向きに体の良いことを言っているに過ぎず、ヤマギシズム学園の実態は以前と何も変わっていないでしょう。
実際にヤマギシズム学園で行われた無記名のアンケート（1999）において、8割が暴力を受け、したくない労働をさせられている旨を回答したというデータもあるくらいです。
ヤマギシズムの卵の味は？
ヤマギシズムの卵が美味いと評判なのを知っていますか。
ヤマギシズムは前途した特徴があるため、ヤマギシ村に住まう人々は皆が勤勉です。今でこそ高級卵の代名詞ともなっている平飼い式を取り入れたヤマギシズムの卵（有精卵）は、まさにヤマギシ会の始まりを作ったと言っても過言ではありません。その卵の味に感動した人たちが始めたヤマギシ会ですからね。
卵の栄養価や味は、無精卵でも有精卵でも変わりません。卵の栄養価や味を変えるのは一般的に肥料だと言われ、ヤマギシズムの卵は青草が肥料に使われているため独特のコクがあるんだとか。
平飼い有精卵10個入りパックで400円ですから、そう安くはありませんがこだわりの卵がこの価格で食べれる訳ですから一度は体験してみるのも手。また、大学や研究機関向けヤマギシズムの有精卵は学術界でも有名だとか。
ヤマギシズムの2chでの評価
ヤマギシズムには命令や服従ではなく、あくまで自発的にというのが基本姿勢です。
しかし、2chでたびたび話題となるのは実際のヤマギシ村ではヤマギシズムは暗黙のルールとして命令や服従に近いルール（掟）が存在している事です。
一旦ヤマギシ会に入ると、全財産をヤマギシ会に捧げ、一般的に後戻りしにくいのがヤマギシ会です。出資金に応じて多少の支度金は受け取れるようですが、現実的には一度入ると抜けられない宗教のようなものです。とすると、ヤマギシズムが宗教的な性格を持ち戒律へと変化させるのかもしれません。
信者を一般社会と断絶し囲い込み、洗脳やマインドコントロールし目的のために利用するオカルトだと言われても仕方ないのかもしれません。例えば、ヤマギシ会の参画者に私有財産をすべて放棄させる一方で、相続人の地位は放棄しないよう徹底させているのもキナ臭い（やばい・危険）と言われている理由でしょう。
実際にヤマギシズムを信仰するヤマギシ村に住まう人たちも組織の全体像を開示されず、全国にあるヤマギシ村は常にバラ色の理想社会だと喧伝されていると言っても信者たちは誰も信じないかもしれません。
まとめ
ヤマギシズムは現代社会とのギャップはますます大きくなるかもしれません。
例えば、結婚や出産の意思を自ら決定できない事を始め些細な話かもしれませんが、下着なども共有するのは個人的に抵抗がありますし、自分で予定を決められないのも不自由を感じてしまいます。サバイバルとはまた少し意味が変わってきますが、共同生活にも魅力はあるのもわかります。
ヤマギシズムは理想論としては良いけど実際に暮らしてみるのとではギャップも大きく、現時点では好き嫌いがはっきり分かれてしまうのかもしれません。
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あとがき
ヤマギシズムを理想とするのは素晴らしい事かもしれません。
実際に、ユートピア（理想郷）の建設には未だ成功した人はいない訳ですから、ヤマギシズムにも一理あります。また、時代背景もエコやリサイクル、リユースなどが後押しになっていて、ヤマギシズムが再び注目されている理由が分かります。
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