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神道の法事は霊祭と呼ばれます。葬儀の後に控える代表的な4霊祭を紹介します。その中でも10年祭が特別なワケ、神主へのお礼、法事の香典など知っておいて損はありません …
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神道では法事は永遠に続きます。これは嘘ではなく本当の話で、「まつりあげ」と言う儀式を行わない限り、神道では法事が続きます。一般的に亡くなって50年を機に行うのですが、神道の法事を徹底解説します。
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神道とは
神道とは日本人の民族宗教です。
宗教とは言え、驚く事に教典はなく開祖もいません。簡単に言えば、自然そのものを神として捉える信仰です。あらゆる自然現象を神と崇める事から八百万の神と呼ばれています。
身近な例で言えば、山の神様、田んぼの神様、トイレの神様、台所の神様など、米粒の中にも神様がいると古来から考えられてきました。
神道の法事
法事とは仏教行事全般(お盆・彼岸供養など)のことを指す言葉で、神道では法事と呼ばず霊祭と呼びます。
死者に対する供養はいわゆる法要と呼ばれ仏教用語として一般的ですが、法事・法要を合わせ持った意味合いで神道では霊祭を使います。しかし、霊祭は一般的ではないので、ここでは法事と呼ぶ事にします。
神道の法事は翌日祭、毎十日祭、50日祭、式年祭と大きく4種類に分かれます。その中でも忌明けとなる50日祭は仏教で言う四十九日になります。法事のときには、故人の好きだったものを墓前に供えてお参りします。
翌日祭
葬儀の翌日には「翌日祭」と呼ばれる法事を行います。
しかし、最近では身内だけで簡単に済ませたり、行わないことが多い傾向にあります。
毎十日祭
神道では10日毎に法事を行います。
神道ではその法事を、10日祭、20日祭、30日祭、40日祭と呼び、親族や友人、知人などを集め、神職を招いて、献饌をし祭詞を奏上します。遺族、親族、の順に玉串奉奠(たまぐしほうてん)をします。
法事の終わった後には、友人、知人、また、葬儀でお世話になった方々も招いて、食事でおもてなしをし、故人を偲びながら語らいます。10日祭は、葬儀当日にそのまま続けて行うこともあり、最近では10日祭のみ行いその他の法事は省略されることも増えています。
50日祭
50日祭と呼ばれる法事を持って忌明けとなります。
そのため、神道の法事では最も大切な祭りとされています。自宅、もしくは斎場で丁重に行うのが一般的で、10日祭のときのように、親族、友人、知人を招き、献饌や祝詞奏上、玉串奉奠を行います。50日祭までは、拝礼はしのび手です。(二礼二拍手一礼の時の拍手は音を出さない)
法事終了後は、食事やお酒で参列者へのお礼をします。法事の翌日には清祓いの儀を行い、合祀祭を行います。ようは、仮霊舎のお祀りしていた故人の霊を、先祖をまつった祖霊舎に遷す儀式を行います。合祀祭は1年祭と呼ばれる法事のときに行っても構いません。
式年祭
式年祭には定期的に行います。
一般的に、1年祭、2年祭、3年祭、5年祭、10年祭と続きます。その後、50年祭までは10年ごとに行い、その後は100年ごとに法事を続けます。とは言え、一般的には50年祭で「まつりあげ」を行い、個としての祭りは終わりとなり、以後は法事は行わず祖先としてお祀りします。
特に盛大に行われる法事は、1年祭、3年祭、5年祭、10年祭でしょう。その中でも1年祭は特別です。
本来は、1年祭が忌明けとされ、50日祭を忌明けとすることが一般的となったのはつい最近のことです。1年祭を神道の葬儀である神葬祭の最後の儀式、1つの節目と考え、それまでの死者を弔う意味合いから、家を守る神様として祀る、という意味に移っていきます。
祭壇前には御神酒、洗ったお米、塩を小皿に盛り、黒魚、野菜、果物などの供物をお供えします。神職を招き、祭司を奏上し、玉串奉奠を行い、故人の霊が、家を守護してくれるよう祈ります。
1年祭が終了した後には、直会の席を設け、神職や、法事に参列して下さった方々をおもてなしをします。
10年祭が特別なワケ
10年祭が法事の中で特別な理由は以降、10年に一度しか法事を行わないためです。
今まではほぼ1年に1回だったものが一気に10年に一度になる訳ですから特別と言うより、法事に力が入ります。また、本来は50年祭で行う「まつりあげ」を早くも10年祭で行う場合もあるようで、事情によっては10年祭が特別な意味を持つ事にさえなるケースも少なくないようです。
法事の時にする神主へのお礼
神主へお渡しするお礼は祭祀料と呼ばれます。
法事の規模に応じて増員する場合もあります。神主以外の神職にもそれぞれにお礼が必要になります。また、別に御車代も忘れずに用意して渡します。祭祀料相場は、神主(~10万円)、神主以外の神職(~5万円)、御車代(〜5千円)です。
法事に香典(玉串料)は必要?
神道での香典は玉串料と呼びます。
香典の包み袋や表書きなど神道特有のマナーもありますが、基本的な流れは仏式の法事と大きくは変わりません。
香典の包袋は不祝儀袋を用い、 水引は、銀色を用いることが多く、はす模様は仏式用と考えて避けましょう。
香典の表書きは御神前(ごしんぜん)、御玉串料(おんたまぐしりょう)、御神餞料(ごしんせんりょう)、御供(おそなえ)、御榊料(おんさかきりょう)、幣帛料(へいはくりょう)、いずれかであれば問題ありません。法事の服装についても平服(普段着)の指定がない限りは喪服や礼服を着用するのが一般的です。
まとめ
神道の法事は最近では略式を始め、省略される場合が増えているようです。
これは仏式の法事でも同じ状況で、伝統的な習慣よりも手軽さなどが重宝して良いのかと言う意見や、より現代的な生活習慣に合わせて仕事など都合の良さを優先すべきなど意見が分かれているようです。
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あとがき
神道の法事に関わらず先祖への感謝は日頃から感じています。
神道や仏教など宗教に関わらず、親などせめて自分の記憶にある先祖を偲ぶ気持ちはいつもそばに置いておきたいと思っています。
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