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シク教(シーク教)とは何か。シク教徒はターバンに長い髭、短刀、そして鋼鉄の腕輪、まさにアラビアンナイト。今日はシク教の世界へご案内します …
シク教と言えばターバンと髭です。
まさに、インド人のイメージを世界で作ったと言っても過言ではないでしょう。シクの由来は弟子という意味で、グルという指導者の元に集った弟子たちの宗教というのがシク教の始まりです。
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シク教とは
シク教はインドの民族宗教です。開祖はグル・ナーナクで16世紀頃に始まったと言われています。
教典はグル・グラントと呼ばれ、神には色々な呼び名があり、それぞれの宗教によって表現のされ方の違いはあるが諸宗教の本質は一つであるとし、教義の上では他宗教を排除する事はありません。
シク教の目的はムクティと呼ばれ、輪廻転生による再生を繰り返した末に神と融合する事です。シク教の信者は世界で5番目に多く約3000万人いると言われ、インドのカースト制度は完全否定しています。信者の半数以上はインド北西部のパンジャブ地方に住んでいます。
シク教の世界観
シク教の信仰は世界の創造者であり維持者である神(ヴァイグル)を軸としています。
シク教の教えは、神はたった一度の命令によって被造物を生み出し、正義と慈悲という2つの原理に基づいて、その被造物を統御しています。品げんは被造物の最上位に位置し、救いを達成するための最高の機会が与えられていると信仰しています。
その救いとは、死後に神聖なる神の御座所に置いて名誉ある地位を得、救いを得ることです。シク教徒は自分たちの宗教が啓示型宗教だと評されるのを好みます。シク教の開祖であるナーナクは神と特別な関係があり、自分の詩は、神からの啓示を人々に伝えるものとしての働きを持つと信じ、そのあとのグル(指導者)もそれに続いたと言われています。
シク教徒
シク教徒の信仰はグルマトと呼ばれ、2つの根本的な前提に基づいて築かれています。
1つ目は、信仰の内容は指導者たちによって掲示され、ゆえに神聖性に由来するものだということです。2つ目に、真実を探し求めることや真実を知ることは重要な事ですが、こういった目的とともに生きてゆくことがシク教の生活に置ける最高の目的だという事です。
この事からシク教は信仰と慣習の両面を構成するため、シク教徒は実践的な行動に現れない信仰はシク教の思想では不要と考えています。
シク教徒の献身
シク教徒には献身が求められます。
シク教の礼拝では男性も女性も子供も神に従い、神を讃える讃歌を歌い、聞き、人間としての生という贈り物やそれに伴う恵みにい感謝し、そして自分たち自身が直面している問題解決のために助けを求めます。シク教徒たちは、集会の嘆願は必ず満たされると確固として信じていますが、祈祷のやり方には個人的なものも、集団でのものもあります。
祈祷は聖典を唱えるものなので、時間や場所は自分の都合のいいように改めることができ、いつでもどこでも祈祷を行えます。シク教の聖典は多くが音楽に合わせる目的で作られているのも、祈祷者への楽しみを満たすための役割があると言われています。
シク教のターバン
シク教はターバンを被る習慣があります。
それは、シク教では体毛を一切剃ったり、切ったりしてはいけません。そのため、髪の毛は驚くほど長くターバンをしていないと纏まらないためターバンを着用するようになりました。インドでターバンをしている人口が1.9%しかいない少数派にも関わらず、日本でインド人=ターバンというイメージが定着しています。
その理由は、シク教成立時から裕福で教養があり教育水準の高い層の帰依が多かったことから世界的に活躍するシク教徒が多いため、職務等で海外に渡航したインド人にターバンを巻いたシク教徒を多く見かけたからだと言われています。
シク教の女性
シク教では女性は神の被造物の一部です。
穢れを持っている訳でも、男性の欲望や暴力の対象でもなく、神の目から見れば男女平等です。シク教は家庭は救済を求めるための特別な場だと考えています。その家庭を切り盛りする女性には平和の護持者として重要な地位を与えています。
シク教で女性の尊厳は女性の敵である売春宿を訪れる事や女性を虐待したりすることと戦うこと、また娘を殺すような連中と交わってはいけない、といったシク教の教えで守られています。
男性が生まれれば喜び、女性が生まれれば悲しむというインドでの古来からの風習に反し、シク教は男女平等を訴え完全かどうかは別として実践しようとしている宗教はインドでは少数派でしょう。
シク教の寺院
シク教の寺院はグルドワーラーと呼ばれ、小規模な寺院はダルバールと呼ばれます。
シク教の寺院に入るには靴を脱いで頭を隠し(覆う)手を洗うなど巡礼の作法が定められているので観光目的に立ち入る場合には注意が必要です。(時計回りに巡回するなどマナーもあります)
シク教の総本山はインド北西部にあるハリマンディル・サーヒブ(別名;ゴールデン・テンプル、黄金寺院)で、シク教徒にとっては最も尊い巡礼地だと言われています。ハリマンディル・サーヒブは、120m×150mの人工池の中央に浮かぶように建っていて、池と一体化した景観が特徴です。
この池は「アムリタ・サラス」(甘露の池)」と呼ばれ、多くの巡礼者が沐浴を行っています。池の四方は大理石等で建造された白亜の建築物と回廊で囲まれていて、本殿の黄金と大理石の白、池の水のコントラストは美しく、早朝(夜明け)はまさに絶景です。
シク教の食事
シク教の礼拝では食事(ランガル)がセットになっています。
これはヒンズー教徒がカーストが違う者と食事を共にしないことに対する批判(アンチテーゼ)として、礼拝の後に食事を振舞う事がシク教の慣習となったものだと言われています。
無料で提供され、食事の内容はインド料理(チャパティー、パコラ、ヨーグルト、スープなど)で、多くが信者のボランティアによって運営・維持されています。なんと、シク教の総本山では毎日10万食も信者に関わらず食事が提供されています。
日本にあるシク教の寺院
シク教の寺院は日本で2箇所しかありません。
日本には約1000人ほどが居住していると言われ、日本でもシク教の礼拝を体験する事ができます。日本にあるシク教寺院は、東京と神戸です。
東京都文京区大塚3-5-4 茗荷谷ハイツ地下1階にグルドワラ・グル・ナーナク・ダルバール・東京があります。礼拝は隔週日曜日の午前11時頃より行われ、午後2時半頃に昼食が終わります。そして、兵庫県神戸市中央区野崎通2-7に神戸・グル・ナーナク・ダルバールがあります。礼拝は毎週日曜日の午前11時半頃より行われ、午後2時頃に昼食が終わります。
シク教の結婚
シク教の多くは同族結婚をします。
シク教はいくつもの宗派(集団)に分かれていますが、それぞれの共同体の暦日において重要な役割を果たしてきた、という誇りを持っています。そのため、社会的な自立性を同族結婚によって維持しています。現在でも、異なった社会背景をもっった集団間での結婚はシク教にとって一般的ではありません。
まとめ
シク教はヒンズー教とイスラム教を融合させた宗教と言っても過言ではないかもしれません。
シク教はインドの中で教育水準が高く富裕層も多いと言われ、特定の地域(パンジャブ)では強い影響力を現在でも持っています。そのため、シク教の宗派間での争いも少なくありません。カースト制度が根強いインドでカーストを全否定する宗教の今後の行方に注目です。
あとがき
シク教でも頻繁に使われるグルは日本であまりイメージが良くありません。
そう、オウム真理教で使われたグル(指導者;麻原彰晃)のイメージが抜け切っていないからです。もともとの意味を辿れば、グルとはサンスクリット語でサンスクリット語で指導者、教師、尊敬すべき人物、導師、尊師などを意味する言葉です。
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