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仏教とは一体何なのか。お経は漢訳され一般人には聞いても意味がわかりません。あまりに身近すぎる、でも実は仏教とは何か知らないあなた、今日はこの記事で終わりにしませんか …
仏教の特集はこちらの目次からどうぞ。↓
第3回 仏教の伝来は538年、552年どっち?【日本一わかりやすい教科書】
仏教とは〇〇である。
一体、何なのか?読者の皆さんは想像しながら読んで貰えるのも一興かと。仏教をわかりやすく、簡単にまとめました。
そのためには、仏教の考え方や価値観を知る必要があります。参考書や教科書と同じように、最初にサラッと一度全体像を掴んだ後に深掘りする事をおすすめします。そのサラッと全体像をこの記事で解説します。
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目次はこちら
仏教とは
世界三大宗教の1つです。
仏教とは、仏陀(ブッダ)を開祖として、紀元前5世紀(約2500年前)にインドで生まれました。お経を仏教の経典とし、全世界の人口の8%前後(6億人)が仏教徒だと言われています。
日本でも仏教徒人口は、文化庁が毎年12月末に発表している宗教統計調査(平成29年)によると、仏教徒数は4800万人でおおよそ3人に1人の割合で仏教徒になります。
初めて日本に仏教が伝来したとされる538年より、日本の文化に深く根付いているものの、仏教徒だという自覚がないのも日本人の特徴の1つでしょう。
仏教とは、宗教の枠を超え、葬式やお盆休み初詣などに代表される生活の一部となり、日本人にとて切り離すことの出来ない存在となっています。
仏教の教えとは
あらゆる人を苦しみから救うことです。
仏教の教えとは、苦しみから救い「悟り」を得る教えです。簡単に言えば、安らかな心をもって生きることです。言葉にしてしまえば単純なのですが、実は実践するのは簡単ではありません。それは何故か、原因として仏教の教えの中で2つの真理というテーマを掲げています。
自然の中では何1つ変わらないものはない「変化」というテーマと、自然にも生態系があるように人間も1人では生きてゆけない「繋がり」です。この2つのテーマがある限り、人生は思い通りになりません。
仏教の教えとは、簡単に言えばこの2つのテーマにどう向き合うのか指南してくれるという訳です。実は仏教の開祖である仏陀はこの2つのテーマを見事クリアしています。歴史上、この難題がクリアできたのは仏陀ただ1人のみと言われています。
こちらの記事で、仏教の教えについては解説しています。↓
仏陀とは
仏陀とは実在した人物だと言われています。
紀元前5世紀(約2500年前)にルンビニという今のネパールで生まれ、仏陀と呼ばれる前はゴータマ・シッダールタ(Gautama Siddhartha)と呼ばれていました。ちなみに、仏陀は釈迦とも呼ばれています。
仏陀の父は、シャーキヤと呼ばれる北インドの小さな国の王だったため、仏陀は王子、結婚もし、子供も授かっています。順風満帆に見えた仏陀の人生でしたが、ある日の出来事をきっかけに出家(世俗を離れて修行)する決心をしたのです。
仏教ではこの出来事を四門出遊と呼んでいます。四門出遊とは、簡単に言えば3つの門で苦しむ人を見て、最後の門で沙門と呼ばれる新たな思想を求める修行者の清い人を見て感銘を受けたという出来事です。
仏陀は29歳で出家、その後6年間もの修行(苦行)をしました。修行にも限界を感じ、木の下で今でいう座禅を行い、7日目の夜明けに「さとり」を得ました。この時より、世間には仏陀や釈迦と名乗るようになったとされています。
その後、45年間インドで布教し信者が広まってゆきました。仏陀の最後は、クシナガラというところのシャーラ双樹の下に横になり涅槃(ねはん)となった。この時、80歳だったと言われています。当時にすれば、考えられないような長寿だったことがわかります。
お経とは
仏教の経典で、仏典とも呼ばれます。
ようは、仏陀の教えを弟子たちが記録した書物です。仏陀の伝道スタイルは応病与薬(おうびょうよやく)と呼ばれています。ようは、病に応じて人に薬を与えるように、人の悩みに応じて法を説くため、その数は膨大な物になり、その数は8万4千とも言われ、未だに正確な数字はわかっていません。お経にも種類があり、原始経典と大乗経典の2つに別れています。
日本に伝来している多くは大乗仏教なので、般若心経は一度は耳にした事がある人も多いでしょう。続いて法華経は、聖徳太子が法華経義疏(ほけきょうぎしょ)を作ったように、日本の仏教に最も大きな影響を与えたお経として有名です。
また、仏教の宗派によってもお経が違います。例えば、先ほどの般若心経は、日蓮宗や奈良仏教系では使いません。代表的な大乗経典である法華経(妙法蓮華経)もお経として使うのは天台宗と日蓮宗のみです。
お経とは、日本で耳にする場合には漢訳された文教なので一般人が聞いても意味がわかりませんが、実は仏教の教科書と言っても過言ではない教えが隠されているのでした。
仏教の宗派の違いとは
仏教は宗派によって教えの違いがあります。
勿論、仏教なので共通した土台の上に成り立っています。大きく2つに分かれ、修行を行う出家人のみが救われる部派仏教と大衆でも救われる大乗仏教です。
中国の道教思想に影響を受けた大乗仏教が日本に初めて伝来したため、日本の仏教徒のおおよそ半数は大乗仏教(浄土系)で占められています。日本には大きく13宗派あり大乗仏教の宗派で最も仏教徒を抱えるのが浄土真宗です。開祖は親鸞で、他力本願という言葉を世に浸透させた張本人です。この言葉からもわかるように、浄土真宗の教えの特徴とは、口に出さずとも念仏を唱えようとするだけで救われるという教えです。
仏教の宗派の違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。↓
仏教と他の宗教との違いとは
仏教徒他の宗教との最も大きな違いは哲学的な側面でしょう。
仏教では、因果応報という言葉があり、結果には必ず結果がある因果の道理を教えています。一見、当たり前のように感じますが他の宗教にはこう言った哲学的な要素に欠けている場合があります。仏教では、三種外道や四種外道、九十五種など仏教以外の宗教への矛盾を示した教えがあります。
例えば、三種外道とは
- 「万物は創造主が生みだした」という自在天外道
- 「自分は誰かに選ばされている(運命論)」という宿作外道
- 「奇跡は何の因縁もない(偶然論)」という邪命外道
上記の3つに当てはまる宗教には注意するよう教えています。
何故ならば、因果の道理に反しているからだという教えています。
だからと言って、因果の道理が全ての場合に当てはまるのかと言えば、未だに人類の知識や知恵では解明できていません。もし仮に仏教の因果の道理が正しいならば「悟り」への道が解明され、その境地に達する人が続出していますから。それは、仏教以外の宗教にも言える事です。
まとめ
仏教とは〇〇である。
実は記事を書く前に決めようと思い決まらず、記事を書き終える頃には決められるだろうと思い、書いても決まらず。その答えはきっと読者の皆さんの心に浮かんだ言葉で自由に締めくくって欲しいなと。
きっとそれが、日本流の仏教とは(他力本願)なのかなという括りで締めたいと思います。
次の仏教特集はこちらからどうぞ。↓
あとがき
仏陀は人によって説法を変えるスタイルだと解説しました。
その事からわかるように、根本的なテーマは簡単に掴めてもその先(枝葉)となるテーマは十人十色という事でしょう。世界に宗教は数あれど、経典(お経)がこれだけ存在するのは仏教だけではないでしょうか。
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