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キリスト教には宗派が大きく9つあります。その中でも3大宗派にフォーカスして違いを解説しています。世界的な分布図やその割合も最新版を紹介しています …
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キリスト教の宗派と言えば、カトリックとプロテスタントを思い浮かべますよね。
実は他にもう1つ正教会という宗派も存在しているのをご存知でしょうか。それに、キリスト教と言っても宗派の違いってそんなにあるの?その疑問にお答えします。もし、キリスト教に入信したい場合にはすぐに洗礼するのではなく、色々な宗派の教会を見て回るのも手かもしれませんよ。
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キリスト教とは
キリスト教とは世界で最も信者の多い宗教です。
一説によると、信者数は22億人を超えていますが、日本では少数派です。「G8の国々の中で人口構成上キリスト教徒が多数派でない国は日本だけ」と言われるように、文化庁が発表した最新の宗教統計調査(平成29年)によると、人口の約1%と発表しています。
キリスト教の特徴は、聖書という書物に基づいています。耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、聖書には旧約聖書と新約聖書の2種に分かれます。
ざっくり説明すると、旧約聖書は紀元前から1000年間の神とイスラエル民族との関わり(救いの約束など)を描いた書物でユダヤ教の経典にもなっています。また新約聖書は、イエス・キリストの日記と、神(キリスト)と出会い神の存在に触れた人々が残した書物です。キリスト教ではこの2つの書物をあわせて聖書としています。
少し乱暴な言い方になりますが、この聖書を信仰することによって、人は救われるというのがキリスト教です。(聖書の説明はまた別の機会に)
キリスト教の宗派
キリスト教には宗派があります。
日本ではキリスト教と言えば、カトリックかプロテスタントの2つの宗派が一般的ですが、実は他にもあります。カトリックとプロテスタントの違いを説明する前に、キリスト教の宗派を考える場合の全体像(考え方)から説明します。まずは、キリスト教の宗派分布を紹介します。
- 黄色;カトリック(ローマカトリック教会)
- 紫色;正教会(ギリシャ正教)
- 青色;プロテスタント
- 緑色;東方諸教会
大きな事実は、「カトリック(50.7%)、プロテスタント(22.6%)、正教会(11.6%)」の3宗派で世界のキリスト教信者の80%以上を占めているということです。(宗派比率は東京基督教大学のJMR調査レポート2017を参考)
キリスト教宗派の歴史
キリスト教宗派には有名なもので9つあります。
宗派は大きく「西方教会と東方教会」に二分して大分類します。
西方教会
- カトリック(ローマカトリック教会)
- プロテスタント
- アナバプテスト
- 聖公会
- 復興主義
東方教会
- 正教会(ギリシャ正教)
- アッシリア東方教会
- 非カルケドン派
- 東方典礼カトリック教会
キリスト教の代表的な宗派は以上の9つです。
それぞれの宗派に分裂した歴史がはっきりしているものとそうでないものとに分かれますが、大きなイベントのみ紹介しておきます。
一般的に東西教会として分裂したのは11世紀ごろ。東西分裂の理由は、当初は教義内容の違いと言うよりも、首位権(首位協会としての権利)を巡った争いに決着がつかず東西の教会統一が出来なかった、というのが実情のようです。
そして、カトリックとプロテスタントなど大きな宗派に分裂した宗教改革(16世紀ごろ)です。当時のカトリック教会のお金を払えば罪が簡単に許される制度(贖宥状の販売)が避難を浴びて革命運動へとつながったのは有名は話でしょう。
キリスト教の宗派の違いは一体?
宗派が分かれてしまうには理由があります。
宗教改革では、当時ドイツのルターが言った言葉があります。
「キリスト教である以上、聖書と、イエスこそが人類の救済者であるという土台は変わっていないが、その土台の上に建てられた教会制度や教え、つまりすでに数百年にわたって西ヨーロッパを支配してきたカトリック教会の伝統は徹底的に、完全にリフォームされたということである。しかし、私たちの住む家は同じ家なのである。」
今から、カトリックとプロテスタント、正教会の宗派の大まかな違いを説明します。
カトリック(ローマカトリック教会)
言わずと知れたキリスト教最大の宗派です。
カトリックは、ローマ教皇を中心としていることから、ローマ教会とも呼ばれバチカン市国に拠点があります。有名な信者はマザーテレサです。
プロテスタント
宗教改革よりカトリック教会から分裂した宗派で、現在はキリスト教の第二宗派です。
一般的に複音主義とも呼ばれ、ローマ教皇のような精神的指導者は存在せず(認めず)、聖地はありません。有名な信者はアメリカ合衆国大統領で、ジョン・F・ケネディはカトリックでしたが、それ以外の歴代大統領は全員がプロテスタントです。
カトリックとプロテスタントの違い
クリスチャンではない人からすると、カトリックとプロテスタントの違いがわかりづらいのが本音です。
正直、その違いの一端を紹介するならば、プロテスタントは聖書に重きを置いた信仰を持つのに対して、カトリックは教会の伝統や儀式などキリスト教に関わる様々なものに対して信仰を持ちます。
正教会(ギリシャ正教)
キリスト教の第三勢力である宗派で、主にロシア(旧ソ連)や東欧などに拠点を持っています。
正教会は最も古い歴史がありますが、ローマ法皇を認めておらず、斎(ものいみ)を現在でも行っているのが特徴です。
キリスト教は宗派の違いで建築物も違う?
実は宗派の違いで建築物のデザインが違います。
ここでは主に、カトリックとプロテスタント、正教会の教会を見分ける代表的な感覚を紹介します。カトリックとプロテスタントの2つの宗派を見分ける方法を一言で言えば、派手(伝統的)か、地味(実用的)かです。
嘘のような本当の話で、宗派によって教会も違うのかと思われがちですが、内部に入って行って聖堂内が何となく質素(シンプル)であればプロテスタント、色々と飾って(豪華な装飾)あればカトリックという見分け方ができます。
詳しく言えば、ロマネスクやバロック、ゴシック様式など高い芸術性を備えるのがカトリックで、プロテスタントは実用的で装飾を控える傾向があるということ。
正教会の教会には特徴があります。イコンやイコノスタシスがあり、正教会は偶像崇拝を好みませんから立体が少なく二次元的です。ドームを中心とするビザンティン様式が特徴です。それぞれ代表的な教会の画像を紹介しておきます。
ノートルダム大聖堂(カトリック)
パークストリート教会(プロテスタント)
聖ゲオルギオス大聖堂(正教会)
まとめ
キリスト教の宗派を一部だけ紹介しました。
キリスト教には、更に細かい分類方法と経緯があるので、あくまで概略です。また、宗派の話となると、宗教戦争ではありませんが、どちらが正しいなどの「正しさ」を求めてしまいがちです。宗教は正しさを求めてしまうとキリがありません。正しさというより相性の良さが私には合うような気がします。
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あとがき
キリスト教の宗派シリーズから「宗教.jp」がスタートします。
このブログは、キリスト教に関わらず全あらゆる宗教と宗派にフォーカスしてゆきたいと考えています。宗教に詳しくない読者の方が、誤解のない、わかりやすい記事を目指します。しばらくは、キリスト教を始め、世界宗教からの特集をする予定です。
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