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今日はですね、宗教学者の島田裕巳先生をゲストにお迎えしまして、簡単に自己紹介をして頂いてもよろしいでしょうか。
はい。宗教学者、作家、東京女子大学と東京通信大学で非常勤講師をしてます。宗教学が専門です。
目次はこちら
宗教学者が教える危ない怖い宗教
島田先生にお越しいただいて、宗教学者が教えるヤバイ宗教5選2018という事でございまして、教えて頂きたいと思いまして。色んな意味でヤバイがあると思うんですけど、それぞれ簡単に教えて頂きたいなと思います。
顕正会
顕正会ですね。
やっぱり顕正会ヤバイですか?私顕正会は入ってはいけないで取り上げたんですけど、
あ、そうですか。顕正会はごく最近に200万人に信者が増えたっていう事を言ってるらしいんですけど、実際どの程度いるのかわからないですけど、非常にアクティブなね、今でもアクティブな新宗教ですよね。だから会員の人たちがものすごく熱心で、もう創価学会がやってない折伏っていうのをやるんですよ。信者じゃない人に対して教えを、これを信じなさいっていう形でかなり激しくやるっていうのが折伏で、それを顕正会は今でもやっていて、特に若い人たちが顕正会に入ってくるケースが多いんですよね。
よくある秋葉原のカード屋でとか、電車でとかっていうのは大体顕正会ですか?
顕正会は地域的に偏っていて、本部が埼玉県の大宮にあるんですけど、それより以北に会員が多いんです。だから関西とかそっちの方にはほとんどいないと思います。だからその地域の北関東の若い人たちが入信させられる。
どういうところがヤバイですか?宗教に入るとかっていうのは自分の勝手かと思うんですけど。
顕正会に入っちゃうと顕正会が全て。他のものが目に見えないっていう、そういう状態になっちゃうんですよね。
勧誘だけが人生みたいな感じになっちゃう?
そうです。だから勧誘していて捕まったりすることがあるわけですよ。
過激な勧誘で捕まったりっていう。
そういうのは勲章なんですよ。そこまでよくやったと。大体逮捕はされるんですけど、起訴はされないんですよ。それが勲章になって組織の中では拍手されるっていうそういう状態。
日常的な感覚とは違いますよね。
そうですね。多くの人はもう2世とかになっちゃってるんですけど、かなりまだ布教活動っていうのを熱心にやってるっていう珍しい新宗教。
布教して何をしたいんですか?
それはわかんない。
教えを広めるとかでもないわけですよね。
創価学会を批判するってとこから大体ね、組織としては拡大していったところですけど、創価学会も変わっちゃったし今でも目の敵にしてるんですよ。してるんだけど、それを創価学会を打倒するったって具体的に出来るわけじゃないし、じゃあ他にどういう目標があるのかっていうとなかなか難しい。
政治に出てくるわけでもないし、公明党の敵って事でもありませんし。
だから結局のところは入った人たちはなんか病気を治してほしいとか、そういう方向に行っちゃう人だけが残ってるっていう。
特別勉強しているわけでもなくってことですかね。じゃあ意味わかんないままとにかく勧誘っていうことで。
それで仕事とか学校とかを辞めちゃうケースが多いんですよ。だから周りの家族としてはとても困る。一番困る宗教。ヤバイ宗教っていう風になってるんですよ。
なるほど、ありがとうございます。
宗教.jpでも顕正会の特集記事を組みました、興味のある方はこちらよりどうぞ。↓
神社本庁
神社本庁っていう、あれ宗教法人なんですけど、なんか本庁ってついてると役所みたいじゃないですか。
凄いちゃんとした名前っぽいですけど。
だけどあれは民間のあくまでも一宗教法人で、戦争が終わって日本が負けたと、それまでのは国家神道っていうんでいけませんよとGHQに言われて、それで神社会どうするかっていう時に総元締になるような組織として作られたのが神社本庁。
なんかそれだけだったらやっぱり、地域の神社とかも加入してるんですか?
全国にある多くの神社はその神社本庁の傘下にある。
そうなんですか。それは何がやばいんでしょうか?
ここがですね、今いろんな問題を抱えていて、特に総長をめぐっていろんなことが起こっているんですよね。
神社本庁の総長ってことですか?
はい。田中さんって人がやってて、彼は石清水八幡宮という京都にある有力な神社の宮司さんでもあるんですけど、その人の体制がずっと続いてきちゃっているという所が大きいかなと。
田中さんの独裁というか体制が続いていて。
そうです。そういう面で色んな批判を集めたり、神社本庁が持っていた職員の宿舎を売却したんですけど、その時に田中さんの知ってる人の会社に結局行くように持ってったんじゃないかって疑惑がね。
私物化みたいなことがあると。
それからもう一つは神社本庁が色々なところの神社の人事に介入してるんですよ。
普通だったら単に連合会ってだけなんで、独自に神社が人事とか誰が宮司とかを決めればいいんだけど、
それを神社本庁が介入してきて、できるんですけどね、制度的にそういう規約になってるから。一番有名なのは去年の12月に起こった富岡八幡宮殺人事件。
あー、刺殺されたという事件がありました。
ありましたけど、その時の宮司を誰にするかって事で神社本庁が色々介入したので富岡八幡宮は神社本庁から離脱しちゃったんですね。で、離脱した後にそういう事件が起こっている。人事権をやっぱり掌握しているって事が色んな問題を生む根源かな。
誰をどこに配置するっていうのはすごく、例えば逆らった人をくびにするとか、自分の言うことを聞く人間を配置するとか、結果的に権限が一挙に集中しちゃって、それで色々な悪い事が起こっちゃうと言うのが今神社本庁で起きていると。で、それは身近な神社とかも関係あるんですか?
神社によっては他の神社でもそういうもめごとが神社本庁との間に。例えば九州にある宇佐神宮というのがありますけど、各地にある八幡神社ってたくさんあるじゃないですか。それの総元締め、元々そこから発してる。
代々木八幡とかなんとか八幡とか。
八幡神は最初その宇佐神宮で祀られていた神ってこと。そこでもやっぱり宮司の人事をめぐって対立してる。
神社本庁っていうのは全部の神社の連合会、独裁体制が続くことによって有力神社も離れちゃって、それについてのもめごとが発生されていると。それはちょっとヤバイですね。
神社はやっぱり今はね、段々人口も減ってくるし過疎化とかが進んでるので維持することのが難しいようなところは結構出てきてるんですよね。そういうことを本当に一番本格的にやらなきゃいけないんだけど、どっちかっていうと表に出やすい政治的な事、だから神社本庁っていうのは日本会議っていうものを一番支える有力な団体ですから。初詣の時に憲法改正の署名を神社で集めたっていうこともやっちゃったから、そういう事に対してもまた世間から批判を浴びている。
なるほどね。神社本庁は日本会議のつながりもあると。
で、今一番問題なのは、田中さんっていう人がそういう色んな揉め事の責任を取って一回辞意を表明したんです。ところがそれを撤回しちゃった。それに対して、総長より上に統理って人がいるんですね。統理っていう人は旧華族の人たちがなって、今は鷹司さんっていう。普通統理は会議で発言しないんだけど、ところが田中さんがあまりにもそうやって前言を撤回しちゃったんで、ちょっと怒ったんじゃないかと思いますけど、会議の席上で普通発言しない統理が、「これは遺憾な事である」って発言をしちゃったんです。
その神社本庁の偉い人、内部同士でも揉めが発生しちゃってるんだ。これはヤバイですね。
ヤバイです。
宗教.jpでも神社本庁の特集記事を書きました、興味ある方はどうぞ。↓
靖国神社
その神社のうちの一つですが、
靖国神社。
靖国神社もヤバイですか?
根本的には靖国神社っていうのは、戦没者を英霊として祀っているっていう神社ですよ。だから一番関係が深い人たちっていうのは戦没者の遺族。ところがその戦没者の遺族というのが高齢化しちゃったわけですよ。それによってもうあんまりいなくなっている。ということは靖国神社を支えてくれる人たちが大幅にいなくなったという事なんです。
神社っていうのは氏子っていう神社を支えていればもちろんお金がかかるわけですから、普通の宗教でいうと信者みたいな人がたくさんいるわけだけどもそれの数が少なくなっちゃってるんだ。
そうです。それが根本的な問題で、じゃあこれから靖国神社をどう運営していくかって事が重要な課題になってるんですけど、多分そういうようなことが反映して、靖国神社の宮司さんをめぐって色々な問題が起こっているんですよ。もう前の前の代と言った方が良いのかもれないですけど、徳川さんっていう宮司がいたんですね。これは徳川家の人なんです。
あの江戸幕府の徳川家。
元々靖国神社は徳川幕府をやっつけた官軍の戦没者を祀るってことから始まってる。
戊辰戦争の戦没者を。
だから賊軍という人たちは一応祀られてないんですね。
じゃあ反対なわけだ。敵対していた徳川家がまず靖国のトップになっちゃったんだ。それは結構倒錯した事態ですね。
で、徳川元宮司は賊軍の戦没者も祀るべきだっていう考え方を表明した。
戦没者は同じ日本人じゃないかと。
それに乗った政治家もいたんですよ。だから危うくそういう事態が訪れようとしていたので色々批判を受けたんですよね。結局徳川さんは任期の途中で辞めちゃったんですよ。そして、今度新しく小堀さんという人が宮司になったんですけど、この小堀さんがまた大きな問題を引き起こしてしまって、結局現在の天皇は靖国神社に参拝しないことによって、靖国神社を潰そうとしているんだっていう発言をしちゃったんです。
あー、色々ちょっと靖国参拝については政治的な問題が大きいところで、天皇陛下は政治的な事にできるだけ関わらないのが原則なところ、天皇陛下が靖国神社を参拝されないということは天皇陛下が靖国を潰そうとしていると言っちゃったんだ。
そう。だから昭和天皇が永久戦犯が靖国神社に祀られてるってことに不快感を示して、だから私はもう参拝しないんだって言った発言が昔あったんですよ。富田メモっていうのに書かれてるんですけど。で、其れの延長線上で今靖国神社に対して現在の天皇もあんまりよく思ってないと。さらに次の天皇、今の皇太子もよく思ってないってことを言っちゃったんですよ。
靖国のトップの立場の方が天皇陛下、あるいは皇室の皇太子殿下を批判しちゃったと。
それは内部の研究会でも話したんだけど、外部に漏れちゃったんですよ。
そんなこと言ったら漏れちゃいますよね。
それによって小堀さんは宮司を辞めざるを得なくなったんですよ。
2代に渡って大きな問題というかが起きちゃってしまってるんだ。
だから靖国神社のあり方からすると、あってはならないことがずっと続いてるっていう。一応今度10月26日に新しい宮司さんが決まるようなんですが、うーん。どうなるんですかね。なかなか靖国神社の宮司をこれから務めるっていうのに適任な人がいないんじゃないかな。(後任は元靖国神社権宮司の山口建史に11月1日付けで就任)
島田先生の思う中でも子の人かなというのはいないと。
うん、そういうことを担えるような人っていうのがこの神社の世界にどうもいないような感じなんですよ。
とするとやっぱりリーダーが不在だと一気に氏子が減っていくこともあって脱会してしまうかもしれないと。
神社の人が社会的に発言するって事はほとんどないじゃないですか。
確かに、あんまり聞きませんね。
そこにやっぱり人材が不足しているって事が表れていて、ご意見番的な人もいないんですよ、神社には。だからそこが問題。
それはヤバイですね。
崇教真光
次じゃあ教えて頂けますか?4個目ですね。
はい。最近その日本会議って事が話題になってますけど、その中に神社本庁とか保守的な新宗教が割と入ってるんですよ。その中で、崇教真光という、真光というのは真光文明教団っていうのと、崇教真光っていう風に二つあるんですね。別々なんです。
手かざし系ですよね。
そうです。手かざし系は元々世界救世教。さらにさかのぼると大本教に行き着くんですけど、分かれてそういうのが出来た。その崇教真光っていうのが日本会議の割と有力なメンバーなんですよ。それで動員力を持っているのは実はそこだけなんですよね、日本会議の中で。
日本会議が日本の政治を動かしてるとかっていうけど、日本会議のメンバーとして動ける人達っていうのはほとんどが崇教真光。
そう。で、崇教真光の力っていうのはそういう意味では強くなっていて、しかも新宗教の連合体で新日本宗教団体連合会っていうのがあって、新宗連っていうんですね。その新宗連のトップにも崇教真光の教祖がなったんですよ。この新宗連っていうのは出来たのはそういう目的じゃないんですけど、創価学会が入ってないんで、創価学会と対立するような新宗教が中心になって運営した対創価学会組織みたいな、そういう性格を持ってきたわけなんですよ。それが段々そのそういう教団が衰えたことによってどうも崇教真光がそれを担うようになってしまった。
じゃあ急速に政治的な力を付けているという事になるわけですか。
小さな枠の中ですけれどその中で目立ったような活動をするようになっていると。
じゃあ今後もその動きに注目が必要と。
政治的な面ではこの崇教真光がこれからどういう風に動いていくかが結構影響があるんじゃないですかね。
これは注意しないとヤバイと。
宗教.jpでも崇教真光の特集記事を組みました、興味のある方はこちらよりどうぞ。↓
PL教団
じゃあ最後教えて頂けますでしょうか。5個目ですね。
PL教団というのがありますけど、
PL教団。有名なとこでは清原、桑田。
そうです、PL学園。
野球で有名でしたが。
これニュースになってると思いますがPL学園の野球部というのがもう消滅しちゃったわけですね。
もうないんですか。
ないんです。なぜそういう事が起こったのか、PL学園はあるんですよ。だけど野球部がなんでなくなっちゃったかっていうと、どうもPL教団自体の力が衰えてきて、そういう教育の分野にお金を出すことが難しくなってるってことが一番影響してるんじゃないかと。
逆にもう規模がちっちゃくなっちゃってるんだ。
そうです。今新宗教は大体衰退してるんですよ。
全体的にですね。
創価学会と真如苑を除くと、大体のところは衰退しているんですね。特に高度経済成長の時代に伸びたPL教団とか立正佼成会っていうのは物凄く信者が減っているんですよね。だからPL教団でも支部の統合というのを結構進めていて、支部が活動の拠点なんで、それが減るって事は力が衰えるって事ですから、だからやっぱりそういう形で今PL教団が落ち目の状況になっていて、もうとても経済的な余力がないと。
で、人数もいないと。
だからPL学園の野球部を支えることができないっていう事で、はっきりとはそう説明はされていないんですけど、まあ大体そういう事だろうって風に考えられている。
PL教団は大体どういうような教義で何人くらいの人がいるんでしょうか。
PL教団は一応神道系って事になってますが、教義がちょっと変わっていて、人生は芸術であるっていう。
じゃあ芸能界とかと結構親和性が高いのかな。
芸能界っていうよりも何か表現するってことを非常に重要視していて、芸術関係の雑誌も出してたんですよね。それから社交ダンスとかそういう類のものを結構熱心にやってる。それからコンピュータの導入とか、医療を積極的に西洋医学を取り入れるとか、そういう先進的な割と試みをずっとやってきた。人間ドックなんかも運営してるんですけど、そういう組織なんですよね。ところがやっぱりその高度経済成長の時代に入ってきた人たちが高齢化してしまって活動できなくなる、あるいは亡くなってしまう。だから組織っていうものがどうも衰退してきているっていうのが現状ですね。
じゃあもう無くなっちゃうかもしれないと。
まあ無くなる事はないとは思うんですけど、かなり信者が減っている。PLで有名なのは富田林市にあるんですけど、花火大会っていうかみんなPLの花火大会って言ってますが、これは亡くなった教祖を偲ぶために行っているのが花火なんですよ。
だからPL花火芸術っていう。だから神事なんです。
宗教行為だと。
で、実際花火をあげる前に神事をやってます。一般の人は見られないけど。その花火っていうのは物凄い規模で、昔は日本一だったんですよ。それはやっぱり経済力が無くなる事によって花火を打ち上げる数がどんどん減って来て、今はもう往年の凄い花火大会じゃなくなっているんです。
寂しい話ですね、野球部にしても、教祖が亡くなられたのを偲ぶ花火が規模が小さくなってるのにしても。そういう新宗教の衰退のもっとも代表的な例としてのPL学園が今後どんどん宗教が減っていくというか、というのの象徴としてヤバイかなという。
そうですね。
宗教.jpでもPL教団(パーフェクトリバティー教団)の特集記事を紹介していますので併せてどうぞ。↓
じゃあ今日はありがとうございました。5個この宗教はヤバイという事で取り上げさせていただきましたが、本当に政治的にヤバかったりとか教義的にヤバかったりするのからちょっと寂しい話までありましたけれども、今日は色々教えて頂いてありがとうございました。
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